滋賀県の名産である大津絵は江戸時代後期に、10種類の絵柄に絞られて護符として人々に販売されていました。

その10種類の絵柄を紹介します。

外法と大黒の梯子剃り

外法とは、七福神の一人である福禄寿のことであり、中国では長寿の神様とされます。
福禄寿の頭に梯子をかけて大黒が剃刀をしている風刺画。

護符の効果:長寿延命

雷公の太鼓釣り

雷公とは雷様のことであり、商売道具の太鼓を落としてしまい、慌てて鎖で釣り上げようとしている様子が描かれています。
どんなに優れた技能を持っていても、失敗することがあるということを表しています。

護符の効果:雷除け

鷹匠

美男子と鷹の組み合わせで大変人気があった鷹匠は、いくつものバリエーションの図柄があります。
絵を見ると、素手で鷹を扱っていますが、鷹は爪が鋭く、尖ったクチバシが特徴的な猛禽類であり、本来の鷹匠と比べると現実味はありません。

護符の効果:利益を収め失物手に入る

藤娘

藤娘は、大津絵の美人画の中で最も人気があり、大津絵を代表する絵柄の一つです。
藤娘を題材にした歌舞伎の演目や舞踊も存在します。

護符の効果:愛嬌加わり良縁を得る

座頭

座頭(目が見えない男性)が、子犬に褌(ふんどし)を咥えられている様子が描かれています。目が不自由だからこそ、気をつけているのですが、思わぬところで足元がすくわれることがあるという風刺画。

護符の効果:倒れない

鬼の寒念仏

鬼の寒念仏は、鬼絵の一つで大津絵の中で一番人気のある図柄です。

護符の効果:子供の夜泣き止め、邪気を払う

瓢箪鯰

京都の妙心寺にある国宝「瓢鯰図」をモチーフにユーモラスに描かれたのが瓢箪鯰(ひょうたんなまず)。
瓢鯰図では、襦袢(じゅばん)を羽織ったお坊さんが瓢箪で鯰を捕まえようとしていますが、瓢箪鯰では、お坊さんが猿に置き換えられています。

護符の効果:水魚の交、地震除け